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2020年1月15日水曜日

2020年度道島理事長新体制スタート

2020年度 一般社団法人芦別青年会議所スローガン




未来へ繋ぐ芦別の軌跡 
~歴史を紡ぐ足跡(あしあと)~


2020年度 一般社団法人芦別青年会議所      
理事長所信 
                             
第67代理事長 道島 悠太

1949年、日本が第二次世界大戦で敗戦国となって間もなく、国として最も困窮を極めていた時代
に「新日本の再建は我々青年の仕事である。」と、当時の青年たちが国の再建に向けて立ち上がりまし
た。それが日本の青年会議所の始まりでした。その後、彼らは国の再建、そして発展へ向けた強靭な意
思と不断の努力をもって、日本を世界でもトップクラスの経済大国へと押し上げ、平和で豊かな社会を
現在の我々にもたらしてくれました。
 芦別青年会議所もこうした流れを汲み、我々の先人達が立ち上がり、1955年に日本で65番目の
青年会議所として認証され、戦後、石炭産業を中心として大きく栄えた芦別市の隆盛を支えてきました。
しかしながらその隆盛は長く続かず、昭和30年代のエネルギー革命を境に、中心産業であった石炭産
業が衰退し、人口が減少しはじめ、まちの活気も徐々に失われていきました。この衰退に歯止めをかけ
るべく、まちも第3セクターによる観光施設開発や企業誘致等、様々な施策を講じてまいりましたが、
変容する時代の波に抗うことができず、賑わいのあった商業施設や働く場は時と共に姿を消していき、
最盛期に7万人を数えていた人口は、現在1万3千人台まで減少し、2014年、日本の未来に向けた
グランドデザインを策定する日本創生会議において、20年後、自治体としての存続が難しいとされる
消滅可能性都市の一つとして数えられている状況です。また、こういった状況に対し、市民全体の危機
意識は決して高いとは言えず、各種審議会などの意見を見ても、建設的で的確な意見がある一方で、問
題点が錯綜し、まとまらない意見も多く、現在の状況に対しての理解度は十分とは言えません。このま
ま何も変わらず、何も行動を起こさなければ、芦別は近い将来本当に消滅してしまうでしょう。この事
実を、現代、そして未来へ生きる私たちは真摯に受け止め、向き合う責任があります。消え行くまちの
未来を変えるのは、今この時代に生きる私たちです。
これまで連綿と紡がれてきた芦別の歩みは、誇るべき歴史の財産であり、これから我々が歩みを進め
ていくうえで、多くを学び、影響をうけていくものであります。しかしながら、過去の歩んだ道筋をな
ぞるだけでは未来を変えることは出来ません。未来を変えるには、私たちもまた変化し続けながら、新
たな道筋に踏み出す必要があります。
私が考える芦別の理想の未来とは、市民一人ひとりが受け継がれてきた文化に誇りを持ち、他人やま
ち、地域、日本を思いやることのできる人々が溢れ、そのような人々が主体的にまちや地域を盛り上げ、
にぎわっている、そんなまちの姿です。
2020年度芦別青年会議所は、そんな理想の未来へ繋げるため、これまで歩んできた芦別の歴史か
ら誇れる文化を学びつつ、多くの方々と手を取り合い、このまちや地域を新たな時代に繋げる変化を促
し、官民一体となり明るい未来を創造していく運動を展開していく所存です。
【スローガンについて】
2020年度芦別青年会議所は、「未来へ繋ぐ芦別の軌跡~歴史を紡ぐ芦跡(あしあと)~」をスロ
ーガンに運動を展開してまいります。
今年度、我々は芦別の輝く未来を創造する団体として、先人から連綿と受け継がれてきた芦別青年
会議所の軌跡、また、芦別の歴史に刻まれた数多くの軌跡、そして、我々のみならず、市や市民が一
体となって芦別を未来へ繋いでいく軌跡を「芦跡(あしあと)」と定義し、現在の芦別を創り、支えて
いる数多の「芦跡」から得られる誇りや夢を胸に抱き、未来が混沌の中にある芦別に、輝く未来へ進
める道筋を見出し、我々と、市や市民が共に「芦跡」となる軌跡を未来へ刻み付け、今後の芦別の歴
史を紡ぎ、理想の未来に繋げていく運動を展開してまいります。
【総務運営と会員拡大】
 芦別青年会議所は会議体であり、一般社団法人の名を冠する組織です。これまで我々の運動の「芦
跡」が続いてきたのは、芦別青年会議所が組織として正常に、まちの未来を向く方向へ運営ができて
いたからです。しかし、時代は変遷し、企業数の減少や、それに伴う会員数の減少など、まちや我々
の運営を取り巻く状況もまた変化しております。そこで、我々が今後「芦跡」を刻み、未来を牽引す
る組織として持続していくために、これからの我々に必要な要素を新たに考え、運営の最適化を図っ
ていく必要があります。今年度は、これまで培われてきた円滑な総務運営を土台としたうえで、これ
からの組織に求められる最適な方法を考え、適正な変化を受け入れ、取り入れていく運営をしていく
ことで、組織力の向上を目指します。
また、組織とは個人の集合であり、それを形作る人々がいなければ成り立ちません。芦別青年会議
所は、最盛期には70名以上の会員が在籍していた歴史のある団体ですが、現在の会員数は10名ま
で減少しております。運動の質が必ずしも人数の変動によって変わるということではございません
が、これからまちを未来へ持続させ、牽引する組織として運動を拡げていくためにも、同じ志を持つ
会員の拡大を強く進め、より多くの人々と交流を深めていく必要があります。私はこれまでの JC 生活
の中で、芦別以外の多くの青年会議所とかかわりを持たせていただきました。そして、その中でまち
の人口変動が青年会議所の会員数に直接関わっていない事例を何度も目にしてきました。会員拡大が
成功している青年会議所の多くは、これまでの条件や規定に対して、最適な変化を考え、実行してい
ました。もちろん会員拡大活動の最たるものは人と人との直接的なコミュニケーションであることに
変わりはありません。しかしながら、そういった関わりから、我々がこれから未来に進むために、時
代に最適化した組織の変革を促していく必要があることを学びました。
今年度、我々は時代とともに変わりゆくまちの変化に合わせ、定款や会員規定をより多くの人々と
運動を起こしていけるよう、新たな会員枠を設けるなどで最適化すること、また、変わらずに守らな
ければならない人と人との結びつきをより強固にし、行動し続けていくことで、会員を拡大し、多く
を巻きこみ、我々とまちとが一体となった「芦跡」を刻むための組織づくりに繋げていきます。
【あしべつまちづくり事業連携協定について】
2018年、我々は芦別青年会議所創立65周年記念事業として、市と我々芦別青年会議所で「芦
別市×一般社団法人芦別青年会議所 あしべつまちづくり事業連携協定」を結びました。これは芦別
市と我々が、まちの抱える諸問題の解決に向けた運動を起こすことによって、芦別の活性化や発展に
繋げるという目的で結ばれたものです。
今年度、この事業連携協定から、芦別の文化、産業が輝き、まちや国を思いやる人々が溢れる未来
へ踏み出す事業という観点を軸に、【芦別の刻む未来への一歩】を進める事業、【芦別の魅力を可視化
する】事業を協働し、芦別市と我々が一体となり、市や我々だけではなく、まちや地域が混然一体と
なった地域社変の大きな一歩を踏み出す運動を展開してまいります。
【芦別の刻む未来への一歩】
まちや地域はそこに住む人々の集合であり、そのまちや地域が未来へ続くためには、それらを形作
る人々が未来のことを考え、率先して行動を起こすことのできるコミュニティであることが求められ
ます。今芦別は未来へ持続するために多くの問題を抱えていますが、ここに住む我々、そして市民の
方々一人ひとりがまちや地域について同じ方向を向いて考え、行動することができれば、まちの未来
は光輝くことでしょう。そのために、まず我々は、まちや地域のことを考えられる人の宝である「人
財」を拡げることが重要と考えます。我々は今年度の運動で、会員がまちや地域の未来を考えること
のできる意識醸成を行い、他を重んじる精神を養い、互いに影響しあえる「人財」として成長し、人
と人が磨きあえる組織となることで、「人財」溢れる我々が、より地域社変の渦の中心となり、まちや
地域へ更に「人財」を拡げる運動を展開してまいります。
また、芦別市は今年度、第6次芦別市総合計画がスタートし、「みんなで築く豊かで住みよい人と文
化の輝くまち」に向けて大きな一歩を踏み出します。しかしながら、素晴らしい政策も、浸透せずに
何も行動が起きなければ、輝くはずだったまちの未来は暗く閉ざされることでしょう。芦別の未来を
創造するためには、市と市民が同じく明るい未来を描き、まちを想い、積極的に行動を起こすことの
できる意識醸成、喚起が必要です。市政が未来の創造へ大きく踏み出そうとする今、我々と市が一体
となり、これからまちが進むべき道を市民に広く伝播し、「人財」を拡げ、積極的な市民参加と協働を
促すことのできる運動を展開し、芦別の未来へ、芦別市、市民、我々が混然一体となった「芦跡」を
刻んでいく所存です。また、現在まち、地域、国を未来へ繋げるために、国連加盟国家、JCI、そして
我が芦別市も推進をしている「SDGs(sustainable development goals)」(持続可能な開発目標)
は、市と市民が同じく明るい未来を描くことのできる可視化された指標として、明るい未来像を官民
が一体となって共有し、未来へ大きな一歩を踏み出すことができるよう、我々も積極的に運動、事業
に取り入れ、持続可能な社会の発展へと繋げてまいります。
【価値を高める広報活動】
我々が如何に素晴らしい運動を行っていても、その運動が誰にも伝わらず、浸透しなければ、その
運動は無きに等しい評価を得るでしょう。逆説的に、多くに賛同を得、浸透した運動は最大限の評価
を得るでしょう。
どんな時代でも物事の価値や評価とは、自らが決めるものではなく、必ず第三者が決めるもので
す。今我々に必要なことは、価値や評価を決めてくれる第三者をより多く巻き込み、運動に参加して
いただくことです。また、我々が運動を展開する団体である以上、高められた価値や評価を我々に望
まれる運動の期待値とし、その価値を上回る運動の質を目指すことで、会としての本質的な「質」を
高めていくことにも繋がります。
そのためにも、直接認知を広げていく広報活動は、我々が最も優先的に取り組まなくてはならない
ことであるのは明白です。
今年度我々は、未来へ大きな「芦跡」を刻むため、メンバー一人ひとりが広告塔としての自覚を持
ち、自信に溢れ、矜持を得た発信ができるよう、歴史ある芦別青年会議所の看板であるという矜持を
深め、より地域に身近になる広報活動を目指します。また、メンバー一人ひとりが青年会議所活動以
外での生活でも意識的に広報活動を行い、身近なネットワークから末広がりに青年会議所の情報を周
知することで、より地域から賛同を得、団体としての価値を高め、「質」の高い運動を展開することに
繋げます。
【芦別の魅力を可視化する】
芦別には、豊かで広大な自然から育まれる水稲を中心とした農業や、市の面積の約88%が森林と
いう地理的な特性から成長産業として注目されている林業、また昭和63年に環境省より「星空の
街」に認定され、星の降る里あしべつというキャッチコピーで広く知られているように、その景観を
生かした綺麗な星空など、数多くの魅力が存在し、人を惹きつける可能性に溢れたまちと言えます。
しかしながら、現在それらの魅力について、市をはじめ多くの方々が市内外を問わず強く発信をして
いますが、大きな結果に結びついていない現状です。まちや地域が活性化するには、そこに住む人々
や訪れる人が、その地域やものを愛し、より多くの方々に住んでみたい、訪れてみたいと思ってもら
うことが重要です。様々な広告の手段が発達し、IoT が日々進化を遂げている今、発信の手段には様々
なものがございますが、魅力を伝える上で一番大切なことは、その手段ではなく誰が発信したかであ
り、その中でもその魅力を直接「体験」した第三者の発信が重要であることは、「バズる」という言葉
が日常的に使用されるようになっている現代が証明しています。社会開発運動とは、社会開発活動と
広報活動の両輪が好循環で回ってこそ、初めてその効果を最大限発揮します。私の考える魅力の可視
化とは、魅力を市内外問わず多くの人に直接「体験」してもらうこと、そして、その「体験」から得
た魅力に対する感動を「体験」した方々が生身の情報として広く発信することです。今年度、芦別青
年会議所では、まずは一人でも多くの方を巻き込むために広報活動を展開し、市内外問わず多くの方
にまちへ足を運んでいただくこと、そして次に、その魅力を「体験」してもらうこと、更にその「体
験」から得た生身の情報を発信してもらうことまでを社会開発運動とし、令和の時代へ魅力を可視化
したまちとして、芦別の軌跡を未来へ刻むべく、運動を展開する所存です。
【未来を担う人財を育む】
如何に芦別に刻まれた「芦跡」を未来に向けて繋いだとしても、その方向が明るいものであったと
しても、その「芦跡」を誇りとし、受け継いでいく人々がいなければ、芦別の未来はそこで閉ざされ
てしまいます。芦別が今後持続可能な発展を遂げるためには、その未来を担い紡いでいく次の世代の
若者たち、つまり今まちで育まれている子どもたちが芦別や地域、そして日本のことを考え、未来へ
歩みを進めていく存在でなければなりません。
子どもたちが成長するうえで、学力の向上は、多くに優先し望まれる成果であります。しかしなが
ら、例え学力が向上し、その成果が満足のいくものだったとしても、そこに愛郷心が無ければ、高等
教育以上の学校で多くの子どもたちが市外へ渡り、故郷へ戻ることなく就職し、ともすれば貴重な働
き盛りの生産年齢人口の流出を促してしまうことにもなりえます。
芦別を未来へ進めるための教育とは、子どもたちが芦別を愛し、誇りとするために、誇りを持てる
「芦跡」を子どもたちの胸に刻み、彼らが主役となった未来の時代に新たな「芦跡」を刻むことので
きる強い愛郷心を育むことが肝要であると考えます。
「誇りを持ち、自信をもって自慢できる故郷にしたい」
今年度芦別青年会議所では、こうした想いを持つことのできる教育を柱とし、子どもたちが「芦
跡」を受け継ぎ、更に未来の「芦跡」を踏み出していくための青少年育成の運動を展開していく所存
です。
 
【芦別青年会議所『中期ビジョン』「地域を照らす恒星となれ」~地域浸透率100%を目指して~】
「地域を照らす恒星とは
 我々の住む芦別は、「星の降る里」として豊かな自然と資源を利用して生活を営んできました。連綿と
受け継がれた歴史と、星に根付いた地域性を持つ我々芦別青年会議所は、芦別のみならず、他の地域全
てを照らし、大きな引力で引き付ける太陽系最大の星「太陽」になるべく、これまで遺されてきた過去
の光を受け、これから地域を照らす光を未来へ遺し、その情熱を持った運動から地域全体に頼られ、牽
引できる団体になること目指します。」
一、未来を照らす人財の育成
 他を重んじ、共に切磋琢磨できる人財の育成から、未来まで輝き続ける団体になることへ繋げます。
一、地域を照らす事業の実施
 主体者意識溢れる活動から、多くの人々を巻き込む事業を展開し、人から人へまちの輝きを広げてい
くことへ繋げます。
一、地域を引き付ける組織づくり
 地域の未来を牽引する団体として、当会だけにとどまらず、地域の多くの事業へ積極的に参加し、常
に地域の身近にある存在となります。
一、眩い星を拡げる会員拡大
 組織を形作る会員の拡大から組織の力を強め、会員一人ひとりが眩いほどの輝きを放つことのできる
組織として成長します。
本年度は2018年度芦別青年会議所創立65周年時に掲げた中期目標の2年目を迎えます。過去
の軌跡としての「芦跡」、そして我々とまちが踏み出す未来への「芦跡」を次代に繋ぐべく、今年度、
中期ビジョンの活動目標と今年度の運動指針をリンクさせ、4つの項目を制定いたしました。202
3年に迎える芦別青年会議所70周年に向けて、4つの項目について矜持をもって運動を展開するこ
とで、未来を照らす光を生み出し、芦別が地域活性の星の環の中心になることへ繋げます。
【結びに】
今私たちが当たり前に平和な社会を享受し、笑顔で生きていられることは、先人がまだ見ぬ未来を
思い描き、理想を現実にしていったその舞台に私たちが立てているからです。
今芦別は現実に未来へ持続していくか、分水嶺にきている状況ですが、その状況に対して十分に向
き合えているとは言えません。しかしながら、今置かれている状況を、市、市民、そして我々が、し
っかりと向き合い、共に理想の未来を共有し、未来へ持続するために行動していくことができれば、
これから先の未来に生きる人々は、平和で豊かな生活を営んでいるはずです。
そのために、我々は流動する時代に適応した変化を続け、共に歩んでいく市政や民生の変化も促
し、地域社変の中心として運動を展開していきます。
今年度我々が進む道は決して平坦な道ばかりではないでしょう、むしろ曲がりくねって問題を抱え
てしまうことのほうが多いかもしれません。しかし、メンバーである仲間と、共に運動に賛同してく
れる多くの方々と手を取り合い、芦別青年会議所のみならず、芦別全てが一体となった「芦跡」を未
来に刻むことができれば、芦別の未来は必ず光輝き、住む人々、また訪れる人々を含めた万人が誇れ
るまちとなるでしょう。
「軌跡を紡ぎ奇跡を起こそう」
2020年度日本青年会議所石田全史会頭所信の最後の一説です。
 多くの奇跡も必ず初めの一歩があります。そのための一歩を我々が刻み、未来の奇跡に繋げるため
2020年度芦別青年会議所会員一同、精一杯邁進していく所存です。
【ひとづくり委員会】
・総務委員会運営
・あしべつまちづくり事業連携協定について
・芦別の刻む未来への一歩
・共に磨きあえる人財の育成
・価値を高める広報活動
【まちづくり委員会】
・あしべつまちづくり事業連携協定について
・芦別が好きになる事業
・芦別の魅力を可視化する
・価値を高める広報活動
・未来を担う人財を育む